The World Is Your Oyster

英語勉強法、留学、国際交流、海外旅行や日々の出来事について徒然なるままに書いていきます。

洋書一冊音読チャレンジ

皆さんこんにちは。

コロナの影響で自宅で過ごす時間が増えた人が多いかと思います。

今回は、前回に引き続き、家でできる英語勉強方法について紹介したいと思います。

ちなみに、前回は無料で使える英語学習サイトについて紹介しています。まだ読んだことがない方はぜひ読んでみてください。

 

sunflowershine.hatenablog.com

 

 

さて、今日紹介する方法は名付けて"洋書一冊音読チャレンジ"です。

 

簡単に言うと洋書を一冊まるまる音読する勉強法です。

まず初めに英語の音読効果について説明したいと思います。

・速度力がつく

・リスニング力がつく

・スピーキング力がつく

これを見ると、なんて効果があるんだ!と思うかもしれません。

ただし、音読のやり方を間違えると、どれだけ音読をしても、英語力が伸びない、ということもあるので、注意が必要です。

 

英語の音読時をする前に、これだけは気をつけること!

・英語のお手本となる音声を聞く(可能であればネイティブスピーカー)

・分からない単語、発音などは調べてから行う

 

つまり、単語も意味も分からないで音読しても、効果は低いですよ、ということですね。

ちなみに、英語のプロが、正しい英語音読学習の方法を解説しているので、参考になるかもしれません。

https://toyokeizai.net/articles/-/27928?page=3

ここで紹介されている、Read & Look upやサイト・トランスレーションは通訳の授業でも登場しますね。

 

上記で、英語音読をする際に気をつけることを記載していながら、私が今回自分でチャレンジした、「洋書一冊音読」はこの注意点を満たしていないのですが…

 

そもそも、なぜ洋書一冊音読に挑戦しようかと思ったかというと、まず、日本で生活していると、圧倒的に英語スピーキングの量が足りないからです。

そこで、コロナ自粛生活で家で過ごす時間が増えたので、買ったまま積読になっていた洋書を使って、音読しよう!と思い立ちました。

 

やり方はシンプルで、とにかく選んだ洋書を一冊まるまる音読する方法です。

もちろん、分からない単語も出てきましたが、それは全てを調べることはしませんでした(もちろん、何回も出てくる単語で、どうしても分からないものについては調べました)。

私の中での今回の目的は「とにかく大量の英語を声に出してアウトプットする」ということでした。

 

ちなみに、結果的にゴールデンウイーク頃から初めて、1ヶ月弱で2冊の洋書を音読しました。

①12 Rules for Life (An Antidote to Chaos)

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この本は日本語訳がまだ出ていないようですが、カオスなこの世を生き抜く人生の12のルール、という自己啓発本です。臨床心理学者でトロント大学のジョーダン・B・ピーターソン教授の著書です。北米では大ベストセラーになったようです。

出張の際に香港の空港で見つけて、タイトルに惹かれて購入しました。12つのルールはとてもシンプルなもので、読みやすそう!と思ったのですが、いざ読み始めてみると、これが難しかったのです…

聖書、フロイトゲーテニーチェドストエフスキーなどを引用しながら、12のルールが語られるので、はっきり言って、教養がないとなかなか読むのが難しいです。

という訳で、私は読むのに(音読するのに)かなり苦労しました。教養をつけなくては…と痛感しました。

この本の詳しいレビューはまた別の記事で紹介しようと思います!

 

② You Just Don't Understand

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これは和訳が出ているのか良く分かりませんが、この本は言語学者のデボラ・タネンが、男女の言葉の違いについてまとめた本です。アメリカでは発売当初(1990年代)にベストセラーになったようです。

大学時代に、Conversation Anaysis(会話分析)の授業を受講していた際に、教授が参考文献として紹介してくれて、購入したものの、途中までしか読まずに積読になっていたので、一念発起し、音読しました。

この本は、男女の言葉(会話スタイル)の違いを、実際の例を使いながら、分かりやすく説明しているので、とても読みやすいです。

この本のレビューも、また別の記事で書いてみようと思います。

 

今回、洋書一冊音読チャレンジをしてみて、気づいたことをまとめてみます。

・とにかく英語をしゃべるので、1冊音読が終わる頃には、スムーズに英語が口から出てくるようになる

・分からない単語があっても文脈から推測するのが簡単になる

・英語の構文力が身につく

・はまると、ゾーンに入る(笑)、中毒性がある

・特に最初は、すごく集中力を使うため、かなり疲れる

・自分の興味のある本を選ぶことが重要!

 

特に、最後の「自分の興味のある本を選ぶ」という点はすごく大切です。ただでさえ、本を一冊音読するのは大変なのに、それを英語で行うのなら、なおさら、自分が読みたいと思える本を選ばないと、大変です。

 

今回、実際に2冊の洋書を音読してみて、感想を一言で言えば「辛かった」です(笑)

でも、1冊終わった時の達成感はすごかったです!

 

ちなみに、1冊音読するのに、一体どれくらい時間がかかるのか?と疑問に思って、最初は時間を計っていたのですが、途中で分からなくなってしまいました。

感覚で言うと、本のページ数や難易度、英語をしゃべるスピードや慣れにもよるかと思いますが、最初の12 Rules for Lifeは400ページ以上あり、難易度かなり高かったため、恐らく15時間くらいかかったかな、という感覚です。

 

2冊目のYou Just Don't Understandは比較的簡単で、300ページくらいだったので、感覚としては10時間以下だったと思います。

 

こう考えると、一日1時間音読すれば、余裕で1ヶ月に2冊くらいの洋書を音読できそうですが、実際にやってみると、これが疲れるのです… 1時間も音読すると、かなり集中力とエネルギーを消費します。ちなみに、1日に4時間以上音読すると、声が少し枯れます(笑)

 

でも、英語を勉強している皆さんには、是非、やってみて欲しい(特に英語のスピーキング力を伸ばそうと思っている中級〜上級の英語学習者の方にとっては)勉強法です!

 

以上、ちょっとクレイジーな個人的な英語勉強法でした!