伝えたい記事を翻訳する(闘病記①)
通訳学校の授業も終わり、久しぶりにゆっくり好きな本を読んだりしている。
仕事で翻訳を本格的にやるようになって、時間がある時にやってみたいことがずっとあった。
それは、自分が伝えたい!と思った記事(まだ翻訳されていない記事)を英語/日本語に自分なりに翻訳してブログで公開すること。
時間ができたから、やろう!と思って、翻訳し始めたのだけど、そもそも、勝手に自分なりに翻訳して、それをブログに載せて問題ないか調べてみたら、やはり元の記事の所有者に翻訳許可を取らないと、翻訳権に違反するらしい。
個人ブログでは、英語の演説とかを自分なりに翻訳しました!と公開しているのもあるみたいだけど、リスクがあるのでそれはやめようと思った。
なので、自分で練習として翻訳して(翻訳全文は公開せず)、翻訳するのに苦労した表現や、勉強になった表現を備忘録としてこのブログに残したいと思う。
なんでこんなことを始めようと思ったかというと、もちろん翻訳力・語彙力向上のためでもあるけど、やっぱり、自分で翻訳して伝えたい!って思って翻訳した表現は自分のものになる(身に付く)かなと思ったから。
今日翻訳する記事は、こちらのNHKの記事。
・(新聞などを)めくる→ flip over
turn overはすぐに出てくるが、flip overになると、なかなかパッと出てこない。
・闘病記(ここでは癌)→ cancer journey article
この訳語がなかなか曲者。日本語だと、「闘病記」ってよく聞くけど、googleで検索しても、しっくりくる英語がヒットしない。「闘病」は fight [battle] against disease(癌ならfight against cancer)なので、fight against disease journal [article] などでも意味は通じるのだろう。ここで、あえてfightではなくjourneyを選んだのは、調べていく中で面白い記事を見つけたから。
「闘病」を battleではなくjourneyと表現するようになっているという話。
勝ち負けのあるbattle/fightではなく、長い道のりを意味するjourneyを使うことが多いということらしい。深い。journeyは非常に便利な単語だと思う。仕事で英日翻訳をしていても、journeyがよく使われている。このjourneyは、長い時間をかけて別の状態に変わるようなことを表現する時に使われるけど、例えば、会社の取り組みなどを紹介している文章で our journeyと出てきたら、「当社のこれまでの取り組み」「当社のこれまでの道のり」など文脈に合わせて訳す必要がある。
上記のブログで筆者の方が、cancer journeyを「がんとの旅路」と訳したら周りにダサいと言われたと書いてあったけど、確かに、この場合のjourneyは難しい。
長々と書いてしまったけど、日英翻訳する際に、闘病記は配慮しながら、今回の原文の場合は、 "cancer journey article"と自分なら訳すかな(癌を患っている方の話なので cancer)。
・訃報→obituary / news of someone's death
・自費出版の本→self-published book
・(癌が)脳に転移する→ metastasize to one's brain
・頭が割れるような頭痛→ splitting headache
・癌の再発→ recurrence of cancer / cancer reccurrence
・癌は私たちに死を意識させる病気だ→ cancer makes us be aware of our mortality
この表現難しい.....いい表現があれば教えてください(切実)
・私がその宣告を受けたのは4年前で、記者になって14年目のことだった。
→It was four years ago when I was diagnosed with cancer, 14 years into my career as an journalist.
*最初は14 years after I became a journalistにしていたんだけど、調べたら ~ years into one's careerが出てきた。こういう表現はまだまだ自分から出てこない。
長いので今日はここまでにします。
知らない単語ばかりだなあ......
もっと勉強しなくては。