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12 Rules for Life An Antidote to Chaosレビュー

みなさん、こんにちは!

今日は前回のブログで私が洋書一冊音読チャレンジで読んだ、"12 Rules for Life An Antidote to Chaos"という本を紹介します。

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ちなみに、前回の記事では、お家で出来る英語学習法として洋書の音読について紹介しているので、まだ読んでいない人は、是非読んでみてください!

 

sunflowershine.hatenablog.com

 

今回紹介する本のタイトルは"12 Rules for Life An Antidote to Chaos"です。

日本語訳がまだ出ていないのですが、イメージとして「カオスなこの世を生き抜く人生の12のルール」というタイトルですね。

 

トロント大学の臨床心理学者のジョーダン・B・ピーターソン教授の著書です。

彼のYouTubeチャンネル登録者数は272万人の人気ぶり。そして本書はアメリカやカナダでベストセラーとなったようです。

メディアにも多く登場しているようで、北米ではかなり人気というか、知名度が高いようです。

しかし、本書は北米でベストセラーとなった割には日本語訳はされておらず、同氏の日本における知名度はかなり低いです。

 

まず、本書はタイトルからも分かる通り、自己啓発本に分類されているようです。私も、最初にこの本を手に取って、タイトル、そして目次の12のルールをチラッと見て、面白そうな自己啓発本だな〜という感想を持って購入しました。

 

実際に、読み進めてみると、これはどうやらただの自己啓発本ではないようでした。

まず、(もちろん英語なので)内容が難しい。そして、彼は一見、簡単そうに見えるこの「人生の12のルール」を聖書、ニーチェドストエフスキーユングなどの思想を用いて説明していくのです。

お恥ずかしながら、私はこれらの思想については深い知識を持っていないので、本書の深い意味までなかなか理解することは難しかった、というのが正直な感想です。

ただ、本書はまだ日本語訳が出ておらず、そして日本語訳が今後も出るか微妙なので、少しでも概要を知りたい人がいるかな、と思って、12のルールだけ簡単に紹介したいと思います。( )は拙訳です。

 

Rule 1 Stand up straight with your shoulders back

(ルール1 背筋を伸ばしてしっかり立て)

Rule 2 Treat yourself like someone you are responsible for helping

(ルール2 自分のことを助けてあげなければいけない誰かのように扱え=自分のことを軽んべからず)

Rule 3 Make friends with people who wants the best for you

(ルール3 あなたの成功を喜んでくれる友人と付き合うこと)

Rule 4 Compare yourself who you were yesterday, not to who someone else is today

(ルール4 他人と比較せず、昨日の自分と比較すること)

Rule 5 Do not let your children do anything that makes you dislike them

(ルール5 自分の子どもを嫌いになってしまうような振る舞いを自分の子どもにさせないようにすること)

Rule 6 Set your house in perfect otder before you criticize the world

(ルール6 世間を批判する前に、自分の生き方を整えよ)

Rule 7 Pursue what is meaningful (not what is expedient)

(ルール7 利益ではなく、意味のあることを追求せよ)

Rule 8 Tell the truth - or, at least, don't lie

(ルール8 真実を話すこと、少なくとも、嘘はつかないこと)

Rule 9 Assume that the person you are listening to might know something you don't

(ルール9 あなたが話を聞いている相手は、あなたが知らないことを知っているかもしれないと考えること)

Rule 10 Be precise in your speech

(ルール10 発言は正確に)

Rule 11 Do not bother children when they are skateboarding

(ルール11 スケボーをしている子どもの邪魔をしないこと=かわいい子には旅をさせよ)

Rule 12 Pet a cat when you encounter one on the street

(ルール12 道端で猫を見つけたらなでてあげること)

 

一見すると、とても簡単な、親しみやすい12のルールなのですが、内容はすごく難しいです。

ちなみに、本書を読み終わってから知ったのですが、著者のジョーダン・B・ピーターソン教授はどうやら、一部の人たちからは極右と呼ばれていたり、左派を次々に論破することで有名なようです。

特に同氏が注目を集めたのは、2016年のカナダの人権法改正案で、トランスジェンダーに対する差別禁止の項目について、「トランスジェンダーの人が望むジェンダー名詞(he, sheなどの既存のものだけでなく、新しく作ったzeなども含む)を使わなければ人権侵害になる」という法律の制定について、言論の自由の観点から反対する、というビデオを公開したことが理由のようです。

この他にも、フェミニズムに関する同氏の意見(立場)も議論を読んでいるようで、大学では同氏に対する学生の反対デモが起きたこともあるそうです。

 

今回、何気なく買って読んだ洋書ですが、こうしてこの本がベストセラーになる背景も知ることができて、面白かったです。英語を勉強している醍醐味は、やはり、日本語に翻訳されていない情報も知ることができる、そして、世界ではどんなことが起きているのか垣間見ることができる点だな、と改めて感じました。

 

それと同時に、もっと教養を身につければ、理解が深まるので、頑張らなきゃな〜と感じました。

 

もし、読者の皆さんの中で、この12 Rules for Lifeを読んだことがある人がいれば、是非、感想を教えてください!