The World Is Your Oyster

英語勉強法、留学、国際交流、海外旅行や日々の出来事について徒然なるままに書いていきます。

出川イングリッシュと日本の英語教育

皆さん、「出川イングリッシュ」をご存じですか?「世界の果てまでイッテQ」というバラエティ番組の企画で、 お笑い芸人の出川哲朗さんが海外に行って、英語で「 はじめてのおつかい」のようなミッションに挑むものです。
これがとにかく面白くて、個人的に大好きなコーナーです。
例えば、NYで自由の女神と一緒に写真を撮る! というミッションや、大英博物館でお風呂に浮かべるアヒルのおもちゃを買うというミッションなど色々あります。
出川さんの英語ははっきり言って中学生レベルなのですが、必ずミッションを達成するのです。

今日は、どうして出川イングリッシュが通じるのか、そして私たちが出川イングリッシュから学べることについて書いてみたいと思います!

 

目次

・出川イングリッシュってどんな英語?

・どうして出川イングリッシュは伝わるのか?

・私たちが出川イングリッシュから学べること

 

出川イングリッシュってどんな英語?

これは、もうYoutubeで「出川イングリッシュ」 で検索して見てもらうのが手っ取り早しです。 本当に抱腹絶倒です。 出川さんの英語はいわゆるジャパニーズイングリッシュで、 文法もめちゃめちゃ、日本語と英語が混ざったものです。

例えば、「自由の女神」の場所を聞きたい時、出川さんは「 自由の女神」の英単語が分かりません。そこで「ドゥーユーノー フリーウーマン?」と言って道行く人に尋ねたりします(笑)。

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また、お風呂に浮かべるアヒルのおもちゃを買うミッションの時、 アヒルの英単語が分からず、こんな聞き方をしています。
「ドゥーユーノウ ガーガー バード?」
いや、確かに気持ちは分かるけど…!と突っ込みたくなりますね、 この発想は(笑)
それから色々試して、最終的には、「ミッキーマウスはマウス、 ドナルドダックはホワァッツ?」と聞きます。
この発想が素晴らしいです。そして、これを聞いた現地の人は、「 It's a duck!」と答えてくれました。

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どうして出川イングリッシュは伝わるのか?
さて、こんな出川イングリッシュはどうして伝わるのでしょうか?
それは、出川さんのコミュニケーション力にあると思います。


非言語コミュニケーションが上手
非言語コミュニケーションとは、 言語以外でのコミュニケーションのことで、 ボディーランゲージだったり、 感情表現だったり色々とあります。
出川さんを見ていて、一番すごいのは、 話す相手としっかりアイコンタクトを取っている点です。
日本では、会話をするとき、 目をしっかり合わせる人はあまりいないかと思います。
しかし、海外では相手の目をしっかりと見て話すことが、 相手から信頼されることにも繋がります。
この点、 出川さんは無意識なのか意識的にやっているのかは分かりませんが 、素晴らしいと思います。

また、 ボディーランゲージも出川さんはしっかりと使っています。やはり、言葉が通じない時は、 身振り手振りで説明することが大事です。
また、出川さんはターゲットを見つけると「ソーリーソーリ!」 と言って、相手にスッと近づき、「Do you know....?」と聞きます。出川さんがあまりに必死なので、みんな助けてくれます。

それと対照的なのが、帰国子女の河北さんが同じようにミッションに挑戦した時です。彼女は英語が出来るが故に、「Excuse me, can I ask you some questions?」などと丁寧に聞きます。すると、みんなめんどくさいのか、「Sorry, I’m busy」などと言って、なかなか取り合ってくれません。

出川さんは、質問していいですか?という許可など取らず、いきなり質問します。また、相手との距離の取り方が抜群に上手です。

 

どうして出川イングリッシュは伝わるのか?

私なりに考えてみました。

・伝えたいという気持ちが強い

→コミュニケーションですから、伝えたいという気持ちが一番大切だと思います。

・知っている単語を使いながらなんとか質問をする

→これは、意外と大切なポイントです。難しい単語を知らなくても、知っている基本的な単語を組み合わせれば、言いたいことは伝わる場合が多いです。大学で通訳の授業を受けていた際に、先生が言っていたことがあります。それは、難しい単語が出てきたら「頭の中にいる小さな子供に聞きなさい」という教えです。例えば、「傘を差す」と言いたい時に、「差す」だけにとらわれて、単語が分からない時には、頭の中にいる小さな子供に、「傘を差すってどういうこと?」と聞いてみます。すると、「傘を使う」「傘を開く」などなど、簡単に思いつきます。すると”Use an umbrella” “Open an umbrella”など、次々と出てきます。

出川さんは、これと同じことを頭の中で無意識にやっていると思います。

・失敗を恐れない、恥ずかしがらない

→これは、日本人の多くが苦労している点かと思います。失敗を恐れて、なかなか発言が出来ない、恥ずかしくて、自信がなくて自分の言いたいことが言えないという人が多いと思います。でも、出川さんを見てください。間違っても、伝わります。むしろ、失敗から学べることがたくさんあります。

・明るい、笑顔

→これもコミュニケーションでは大事ですよね。暗くて怒っているような人よりも、笑顔で明るい人と話したいとみんな思うでしょう。

 

私たちが出川イングリッシュから学べること

私は、個人的に、小学生〜高校生の英語の授業でこの出川イングリッシュを見て欲しいと思ってます。英語のコミュニケーションで大切な、伝えたいと思う気持ち、ボディーランゲージ、失敗を恐れずに、恥ずかしがらずに英語を話す姿勢を是非学んで欲しいと思います。