The World Is Your Oyster

英語勉強法、留学、国際交流、海外旅行や日々の出来事について徒然なるままに書いていきます。

英語と私。人生のターニングポイント。

今日は英語学習というよりは、個人的なお話をしたいと思います。
就職活動をしていた時や友人からよく聞かれたのが、 小さい頃から英語が得意だったのか?ということです。
もちろん、答えはNOです。


田舎の裕福ではない家庭で育ったので、 家族で海外旅行に行ったこともありませんでしたし、 町で外国の方と触れ合う機会もありませんでした。
初めて外国の方と接したのは、小学校5, 6年生の時にALTの先生が来て、 英語の歌を歌ったりしたのが初めてだったと思います。もちろん、英会話スクールや塾にも行ったことがなかったので、 中学入学まではアルファベットもきちんと書けませんでした。


そんな私でしたが、中学の時に、ある一人の先生に出会って、 海外や英語に興味を持つようになりました。その先生(M先生)に出会っていなければ、 今の自分は存在していなかったと言ってもいいかもしれません。


M先生は所属していたテニス部の顧問かつ、 私の英語の先生でした。ユーモアと情熱があるM先生は、英語だけでなく、「異文化」 についても教えてくれました。
授業の時にはM先生の好きなビートルズカーペンターズの曲を流 して、単語を埋めるクイズのようなこともしてくれました。


一番好きだったのは、 先生がイギリスの大学院に留学していた時の思い出話でした。
学生寮で暮らしていたM先生のルームメイトのイタリア人が本場のパスタを作ってくれた時、 いきなりぐつぐ煮立つ鍋からパスタを少しすくい、 思いっきり壁に投げつけたというのです!
どうやら、 パスタがいい具合に茹で上がっているか確かめるために、 パスタを壁に叩きつけて、パスタが壁に張り付いたら食べごろ! というチェックの仕方だったらしいです。


他にも、イギリスの文化や、 日本の常識は海外では通用しないこともあるなど、 本当に色々な面白い話を授業の時間に話してくれました。
そういった話を聞くうちに、世界には色んな人がいて、 色んな文化・習慣があるんだな~自分もいつか、 知らない世界を見てみたい!と思うようになりました。

英語の勉強は楽しかったですが、単語を覚えるのは苦労しました。 何度も何度も、スペルの練習をしたことを今でも覚えています。
次第に、自分もいつか海外に行ってみたいな~ と思うようになりました。


そんな中学3年生の夏、 市の国際交流プログラムの参加者募集の案内を見つけました。
オーストラリアの姉妹都市で1週間ちょっとホームステイをすると いうものでした。
募集を見てすぐに、行きたい!!!!と思い、 学校の公衆電話から家に電話を掛けたことをはっきり覚えています 。

家族にお願いしましたが、誰も海外に行ったことがなくて、 海外は危なくて心配だから、という理由と、 お金もかかるからという理由で最初はダメと言われました。

落ち込んでいる私を不憫に思ったのでしょうか、祖母が、参加費を出してくれるからという理由で応募できることになりました。祖母はおもちゃなどはあまり買ってくれない人でしたが、習い事やこういったプログラムには協力してくれる人でした。本人は5人兄弟姉妹の元に生まれ、下の子どもたちの面倒をみなければならず、高校進学をあきらめたと言っていました。なので、大学まで行って勉強できることがどれだけ有難いことなのか、私は身を持って感じていました。

 

さて、そんなこんなで行った人生初の海外@オーストラリア!自分の英語力が全然なかったので、コミュニケーションにとても苦労しました。本当に、ホストファミリーの言っていることの2割程度しか理解できませんでした。また、当時現地では干ばつが深刻で、水不足が問題になっていました。家庭では、みんなが水を節約していました。

そんな時、緊張のせいか、お腹が痛くなり、何度もトイレに。すると、何やらホストファミリーがもめている??限られた中学英語の頭をフル回転させ、なんとか理解できたのが、「私がトイレを使い過ぎたため、トイレの水がなくなってしまった!!!」ということでした。とりあえず、ひたすらSorryと謝ると、ホストファミリーはIt's ok, no problem!と言ってくれました。よく考えたらBig problemですよね。

日本では、水不足という状況に直面したことがありませんでしたから、これは衝撃でした。そっかー水って貴重なんだ、と改めて思いました。

他に衝撃と言えば、お土産で日本のお箸を持って言ったのですが、ホストブラザーに渡して、ホストブラザーが彼女にあげたんですよ。私は、Japanese chopsticksだよ~って教えてあげたのに、彼女はAw this is very cute, thanks!と言った次の瞬間…!

グサッ!とお箸を頭のお団子にぶっ刺しました。まさに、Oh my God!と言いたくなりました。でも、彼女さんがあまりにも気に入っていたようなので、私はそれ以上、何も言えないまま、ただただ茫然とするのでした。これも文化の違いか…なんて思ったりもしました。

 

そんなこんなで、ホストシスターと一緒に学校に行ったり、親戚の農場に行ってトラクターに乗って野生のカンガルーを探したり、オーストラリアの大自然を満喫しました。

また、ニューサウスウェールズにある田舎町にも滞在しました。そこは、私の地元の姉妹都市があり、第二次世界大戦時に日本の捕虜収容所があった町です。そこで捕虜収容所跡地と日本庭園にも訪問しました。今思えばとても貴重な体験になりました。

オーストラリアでの体験を通じて、英語をもっと話せるようになりたい、自分の知らない世界をもっと見てみたいという気持ちになりました。
何より、田舎育ちの少女にとって、世界って広いんだな~ということを痛感しました。
この頃から、将来はもっと色んな国に行ってみたい、英語を使って仕事をしたいと漠然と考えるようになりました。
そして、私は高校、大学でも恩師や周りの素敵な仲間に巡り合うことになります。
高校以降の続きは、次の記事で!

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