The World Is Your Oyster

英語勉強法、留学、国際交流、海外旅行や日々の出来事について徒然なるままに書いていきます。

旅と世界平和

今日は私の個人的な思いを書いていこうと思います。

 

唐突ですが、みなさん、世界平和について考えたことはありますか?

日本は諸外国に比べると平和ですよね。

今や日本国民のほとんどが戦争を知らない世代です。

それでも世界では今日も紛争が起きている地域がたくさんあります。

多くの難民がいます。

日本で普通の生活をしていると、そういった紛争はテレビのニュースでたまに目にするだけの光景かと思います。

 

昨年、国連UNHCR難民映画祭に行き、「アレッポ 最後の男たち」というシリア内線のドキュメンタリーを見ました。映画のあらすじはこちら。

“内戦の続くシリアで人命救助に奔走する人々の勇気や人間愛を描いたドキュメンタリー。昼夜を問わず爆撃が続くシリアの街アレッポを、人々が逃げ惑う中、瓦礫に埋もれた生存者を助けようと、民間のボランティア団体「民間防衛隊」=通称「ホワイト・ヘルメット」の男たちが駆け巡る。いつまた爆撃があるかも知れない危険な状況下で、自身にも守るべき家族がいる男たちが、それでも自らの命を懸け、家族を危険にさらしてもそこに留まるか否か決断を下す。第90回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にノミネート。”

eiga.com

 

この映画を見た時、正直、これが実際の映像とは思えなく、アクション映画を見ているかのようでした。

アレッポの子ども達はいつも空を見上げていました。それは、空爆機が来ていないか確認するためです。昼も夜も。

日本で子ども達が空を見上げるのは、きっと雲やお月様、お星様、花火を見る時じゃないかなと思いました。それがとても切なかったです。

ミサイルは昼も夜も、場所も問わず降ってきました。夜のミサイルはまるで花火のよう。何の罪のない市民やまだ小さな子どもが犠牲になっていました。バラバラの遺体も映し出されていました。

いつ自分が空爆の犠牲になるか分からない中、それでもアレッポに残ると決めた市民の生活はあまりにも普通でした。スマホもあるし、テレビもある。空爆が日常茶飯事の中でも、結婚式がある。それは、生と死が隣り合わせの、とても不思議な感覚でした。

同じ世界でこんなことが起こっているとは信じられない、信じたくないような、気持ちになりました。映画を見終わった後は、正直、すごく重い気持ちになりました。アレッポの市民に比べたら、自分の悩みがなんてちっぽけなのか。健康で、仕事があって、趣味ができるだけでなんて幸せなんだろうって思いました。

世界が平和であって欲しい。それでも自分に出来ることは限られている。映画祭の後に、募金をして家に帰りました。もっと世界で起きていることに目を向けなくては!自分にできることをしなければ!と。それでも、やっぱり一週間もすれば、映画を見終わった時の、世界平和を強く思う気持ちは残念ながら忘れ去ってしまっているのです。自分の生活に精一杯で、シリア内戦の犠牲になっている何の罪もない人たちに思いを馳せる時間はなかなかなく。

宗教や価値観の違いから、世界では様々な争いが起きています。世界平和には、まずは世界で起こっていることに関心を持ち、知ることが大事なんじゃないかなと思います。

そして、その一つとして世界を旅すること、色んな国の人と友達になることも方法の一つかと思います。

私は、国際交流事業で東南アジアの国4カ国でホームステイをしました。初めて行く国、初めて会うホストファミリーは私を温かく、本当の家族のように迎えてくれました。今までは、あまり親近感がなかった国も、ホストファミリーができて、心理的にとっても近くなりました。そして、その国で自然災害やテロが起きた時には、自分のホストファミリーやその親戚は大丈夫かな?自分に出来ることはないかな?と自分の家族のように心配になりました。

こういう体験、気持ちを持つ人がもっともっと増えたら、きっと今世界で起こっている様々な問題に関心を持つ人がもっと増えて、ちょっとずつかもしれないけれど、世界平和に少しは近づくのかな、なんて思ってきました。

自分の知らない世界をもっと知りたい、色んな価値観を持った人に会いたい、日本のことももっと知ってもらいたい、そういった思いがあって、私は世界を旅するのが大好きです。

大学生の頃、偶然見つけたブログに、心から共感して、心を揺さぶられた記事がありました。

apakaba.exblog.jp

6歳の子どもを連れて昔シリアに旅行に行って、その時に現地の人に親切にしてもらったというお話なのですが、この方が最後に言っている言葉に私はまさに共感しました。

 

〝生まれて初めての海外旅行が真夏の中東への自由旅行だった長男は、すっかり大きくなって、今インドを意気揚々と放浪中だ。
あのとき蛇のおもちゃを差し出してくれた子たちやその家族は、みんなが無事というはずがないだろう。
こんなふうに明暗を分けるなど、あのとき想像もしなかった。
本当に、心から、世界平和を祈る。
私は私にできることをしよう。
内向きにならないで、世界に目を向けて!と、とくに若い人に言い続けたい。

それをセンチメントと呼ぶか?
個人的な旅行の思い出に過ぎないと?
だが、個人的な思い出を持たない人間がいるか?
いや、個人的な思い出の強さこそが人間を動かす動機になるのだ。
旅先で美しく輝く思い出をたくさん持っている人間は、世界平和を本気で祈るのだ。絶対に。

 

だから、私も、もっと世界の色んな国に行ってみたい。

その国の良いところだけじゃなくて、悪いところも含めて、もっと世界を知りたい。

 

千葉のお寺で見つけた言葉。

全人類が平和でありますように

May peace prevail on earth

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