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南アフリカ旅行記

今日は、南アフリカ旅行記を書きたいと思います。

私は、幸運にも、お仕事で数回南アフリカに行く機会がありました。日本人にとって、心理的にも物理的にも遠い国、南アフリカ

実際に行ってみて、素敵な国だな〜と思いました。

今日はそんな南アフリカについて、私なりの視点から紹介していきます。

この記事を読んだ方に、少しでも南アフリカの魅力が伝われば嬉しいです。

 

目次

南アフリカってどんな国?

実際に治安はどうなの?

南アフリカおススメの観光スポットは?

南アフリカのおススメ料理は?

最後に

 

南アフリカってどんな国?

皆さん、南アフリカといえばどんなイメージを持っていますか?大自然や野生動物のイメージもあれば、治安が悪い、アパルトヘイトの過去など、暗いイメージを持つ方も少なくないかもしれません。

南アフリカは、アフリカ大陸最南端に位置する国で、行政の首都はプレトリア。最大の都市は北部にあるヨハネスブルグ。面積は日本の約3.2倍で、人口は約5,600万人(ざっくりと日本の半分)。

19世紀後半に金やダイヤモンドが発見されて以来、鉱業主導で発展をした国です。数年前まではアフリカ第1位のGDPでしたが、現在ではナイジェリアに次ぐ2位の経済規模となっています。

また、1991年6月まで白人と有色人種とを差別する人種隔離制度・政策であるアパルトヘイトが行われていた国でもあります。反アパルトヘイトを訴え、約27年に渡る獄中生活の末、アパルトヘイト廃止を導き、1994年には、全人種が参加した南アフリカ初となる民主的な選挙で初の黒人の大統領に就任したネルソン・マンデラ氏は皆さんご存知でしょう。

そんな南アフリカの国旗は、1994年に制定されたものです。国旗には次のような意味があります。

赤色:独立のために流された血の犠牲

黒と白:黒人と白人の平等

緑色:農業の豊かさ

黄色:鉱業の豊かさ

青色:漁業の豊かさ

 

次に、南アフリカの人種別人口割合は以下の通りです。

黒人​:79.4%

白人​ :9.2%

カラード​ :8.8%

インディアン/アジア系:2.6%

様々な人種が暮らす南アフリカですが、「Rainbow Nation(虹の国)」と呼ばれています。これは、大統領就任時にマンデラ元大統領が掲げた言葉で、異なる人種が融和し、希望溢れる国にしていこう、という願いが込められています。

 

そんな様々な人種が暮らす南アフリカですが、公用語がなんと11言語もあります(英語、アフリカーンス語ズールー語、コサ語、北ソト語、ソト語、スワジ語、南ンデベレ語、ツォンガ語、ツワナ語、ヴェンダ語)。南アフリカは世界で一番公用語が多い国です。

アフリカーンス語とは、主に南アフリカの白人の間で話されている言語で、黒人の中には、アパルトヘイトの象徴として捉えている人もいます。アフリカーンス語は、1652年に南アフリカがオランダの植民地になったときにもたらされたオランダ語が独自の発展を遂げた言語です。発音はオランダ語にすごく似ているそうです。

そんな南アフリカですが、数回の訪問で感じたのは、南アフリカ人はとても陽気で、おおらかな性格の人が多いということです。

 

実際に治安はどうなの?

さて、南アフリカに行く人にとって気になるのが、治安でしょう。残念ながら、ヨハネスブルグ「世界一治安が悪い都市」と言われることもあります。

色んなデータがありますが、

犯罪の国際比較において最も使用されるのが人口10万あたりの殺人発生率です。国連薬物犯罪事務所(UNOCD)の2011年データでは、人口10万人あたりの殺人発生率は南アフリカで30件と、世界で10番目に殺人発生率が高くなっています。ちなみに、日本は0.3件で105番目なので、日本がいかに安全な国か分かりますね。また、南アフリカの公式統計によると、2017年の南アフリカにおける殺人事件の死者数は2万人を超えました。1日に57人当たりが殺害されている計算になります。

私は、ヨハネスブルグケープタウンに滞在しましたが、安全第一ということもあり、セキュリティーがしっかりしているホテルに滞在しました。ホテルはグループのホテルやカジノ、レストランなどの複合施設が入った敷地で、検問もあったので、安全でした。ケープタウンではウォーターフロント(港のショッピングモール一帯、観光客でにぎわっているエリア)にも行きましたが、昼間であれば女性一人で買い物をしても問題ないかと思います(私は女性ですが、昼間は一人でも全く危険と感じませんでした)。

しかし、セキュリティーがしっかりしているホテルや観光スポット以外のエリアは治安が悪いかと思います。実際に、街中で、スマホで写真を撮っていたら、スマホを奪われたという話や、空港で、カバンから目を離した隙に盗まれた、という話は聞きました。また、カージャックが多発しているそうです。車に乗っているから安心というレベルではないようです。

結論から言うと、南アフリカの治安は悪いが、セキュリティーがしっかりしているホテルや観光地は、日本人女性でも大丈夫。しかし、安全対策はしっかりしておきましょう

 

南アフリカのおススメ観光スポットは?

南アフリカは観光立国です。残念ながら、日本から南アフリカの直行便はありません。香港やシンガポール経由で行くパターンが多いでしょう。私は、キャセイパシフィック航空、香港経由で行きました。羽田―香港が約5時間、2時間の乗継、香港―ヨハネスブルグが約12時間。日本を出発して19時間以上かけて南アフリカに到着となります。

南アフリカ観光は、大きく分けて、ケープタウンヨハネスブルグがあります。

まず、南アフリカで1番人気の都市ケープタウンから。ケープタウンへは、ヨハネスブルグから国内線で約2時間。広大な自然と港が特徴的なとても綺麗な街で、世界中から観光客が訪れます。おすすめスポットは以下の通り。

 

・アフリカ大陸最南西端 喜望峰 (Cape of Good Hope)

そうです、歴史の教科書にも載っていた喜望峰です。壮大な岬、青くどこまでも広がる海と空がとても綺麗でした。ケーブルカーにも乗れます。南アフリカに来たら、絶対に行きたいスポットです。

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テーブルマウンテン

山頂がテーブルのように平らになっていることからその名がついた山です。新・世界の7不思議(自然編)にも選ばれたそうです(他には、グランドキャニオンなど)。標高1,086mで、ロープ―ウェーに乗りながら360度の景色を楽しむことが出来ます。山頂からは、ケープタウン市街地を一望できます。

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こんな感じで、本当に山頂が平らです。
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ロープーウエイからの景色。

 

・【野生ペンギンに会える!】ボルダーズ・ビーチ

南アフリカでペンギンに会えるの?!という声が聞こえてきそうですが、そうなんです。まさに「ペンギンの楽園」のようなビーチが南アフリカケープタウンにあるのです。ケープタウンから車で45分ほどの場所にあるボルダーズ・ビーチには、野生のペンギンがたくさんいます。

ここに生息するのはアフリカ原産の唯一の種類のケープペンギン(アフリカペンギン)で、2010年に絶滅危惧種に指定されました。1980年代に1組のつがいが移り住んで、コロニーを形成するようになったことが始まりと言われています。今では、保護団体などに保護されながら、ペンギンと人間が共生する、珍しい観光スポットになっています。色々と説明するより、可愛い写真を見てもらった方が、素晴らしさが伝わります(笑)

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こんな綺麗なビーチに、見渡す限りのペンギン!
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本当にたくさんいます!
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ビーチに行く途中の道に!ペンギンが!笑

迷子かな?よちよち歩いてました。

 

さて、続いてはヨハネスブルグのおススメ観光スポットを紹介します。

 

・【赤ちゃんライオンに会える!】ライオンパーク(Lion and Safari Park)

南アフリカといえば、みなさん思い浮かべるのが野生動物!だと思います。南アフリカには、国立公園がたくさんあります。イメージ的には、日本のサファリパークの規模を何十倍、何百倍にもしたようなものです。私が今回ヨハネスブルグで訪れたのは、日本のサファリパークの規模を少し大きくした、ライオンパークです。自家用車またはバスに乗って、園内を回り、ライオンたちを見てきました。

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ライオン近い〜!
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お水飲んでます!

 

このツアーも迫力満点ですごく楽しいのですが、個人的に一番楽しかったのは、赤ちゃんライオンと触れ合えるコーナーです。別途料金がかかるのですが、生後数週間~3ヶ月くらいの赤ちゃんライオンと遊ぶことができます。写真も自由に撮ることが出来ますし、カメラマンが撮った写真を後で購入することもできます。本来であれば、一人3分くらいの時間制限があるみたいなのですが、私が行ったのは朝一番で、他にお客さんがいなかったこともあり、結局、20分くらい赤ちゃんライオンと触れ合うことができました。赤ちゃんライオン、本当に可愛かったです。言葉では伝わりきらないと思うので、とりあえず写真を見て下さい!

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この子は意外と大きかった!
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猫みたいで可愛い。
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お昼寝したいみたいでした。
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本当に可愛すぎる!!!!

 

日本の動物園やサファリパークでも、赤ちゃんライオンが生まれると、期間限定で、限定○組、写真撮影!みたいなことはやっていると思うのですが、それとは規模が違い、赤ちゃんライオンものびのびと過ごしている中で一緒に遊べるので、これは南アフリカならではかと思います。

 

・【世界遺産】スタークスフォンテイン洞窟

ヨハネスブルグから車で約1時間の場所にあるのが、いわゆる「人類のゆりかご」「人類発祥の地」と言われる、南アフリカの人類化石遺跡群です。人類の進化の研究において、重要な化石人骨などが出土した遺跡群です。全部で8つあり、世界遺産に登録されていますが、私が実際に訪れたのはスタークスフォンテイン洞窟です。実際に遺跡が発掘された洞窟のツアーに参加しました。洞窟の中は、日本にもある鍾乳洞のようなイメージでした。遺跡などに興味がある方には是非おすすめです!

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最後に、ヨハネスブルグからは少し遠いですが…

・【これぞアフリカ!】ピラネスバーグ国立公園

ヨハネスブルグから北西に約2時間半の場所に位置する、ピラネスバーグ国立公園では、まさに、これぞ南アフリカ!という大自然の中、様々な野生動物を見ることが出来ます。この国立公園は、とんでもなく広く、神戸市よりちょっと狭いくらいの広さです!その広大な自然の中を自家用車または専用サファリトラックで回ります。運が良ければ、ビッグファイブが見れるかも!

ビッグファイブ=ゾウ、ライオン、サイ、ヒョウ、バファロー

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普通に象出てきた。
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これはインパラ!

 

南アフリカのおススメ料理は?

南アフリカって食べ物美味しいの?そもそも何を食べるの?という事を良く聞かれます。

伝統的な料理だと、パップがあります。トウモロコシを乾燥、粉末状にして水でこねたもので、見た目はマッシュポテトみたいなものです。よくお肉などと一緒に出てきます。

 あとは、ケープタウンは海鮮料理がとても有名で、すごく美味しいです!ロブスター、サーモン、カラマリ(イカフライ)など、食べたものは全部美味しかったです。

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白身魚とカラマリ!
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ロブスター?


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美味しかった!

 

また、南アフリカは、いわゆる「ゲームミート」も有名です。ゲームミートとは、狩猟によって手に入れた肉です。南アフリカだと、ダチョウ、ワニ、インパラ(アフリカに生息する鹿みたいな動物)など、日本ではなかなか食べられないお肉を楽しむことが出来ます。

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ワニ食べました。歯ごたえあって美味しい。

 

そして、南アフリカで是非楽しんで頂きたいのは、南アフリカ産ワインです!

南アフリカのワインは350年ほどの歴史があり、比較的お手頃価格で、とても美味しいワインを楽しむことが出来ます。最近は、日本のレストランでも南アフリカ産ワインを見ることが増えてきた気がします。お土産にも喜ばれるかと思います!

ワイン好きは、ワイナリー巡りもオススメです!

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私は、ケープタウンのKWBというワイナリーに行きました。
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美味しい!

 

また、ワインはあまり好きじゃないけど、南アフリカのアルコールを飲んでみたいという方には、「アマルーラ(AMARULA)」というリキュールがオススメです!アマルーラは、カルーアミルクのような甘いリキュールです。南アフリカにあるマルーラという木になる実を原料としています。このマルーラの実は、象の大好物でもあるそうです。アマルーラは、ロックで飲んでも美味しいし、ミルクで割っても美味しいです!特に女子のみなさんオススメです!こちらも、スーパーや空港にたくさん売っているので、お土産にもオススメです。

 

最後に

南アフリカは豊かな自然、美味しい料理にワイン、たくさんの観光スポットがある素敵な国です。しかし、残念ながら貧富の差が激しいことも事実で、それが原因で犯罪率も高くなっています。

きっと、多くのみなさんにとって、南アフリカは地理的にも心理的にも遠い国かと思いますが、この記事を読んで、南アフリカに行ってみたい!南アフリカについてもっと知りたい!という人が増えたら嬉しいです。

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